川や農業用水を利用した、小水力発電が再び注目されています。小水力発電による電気の自給自足を目指した農家での実験も行われているようです。
小水力発電の利点は、なんといっても、天候に左右されないで電力を供給できること。太陽光発電や風力発電のような自然に頼った発電を行う場合、その土地の天候や気候に大きく影響を受け、必要な電力量を確保できない場合もあります。しかし、小水力発電の場合は、水の流れがあれば、その水の勢いと落差によって、安定して電力を生産することができます。
ただし、太陽光発電などに比べると、メンテナンスが必要になる、という点においては問題があります。洪水などになれば、設備そのものが破壊される可能性もありますし、水と接する部位の劣化は避けられないでしょう。
また、今のところ、余った電力を売るための売電単価が非常に安いという問題もあります。24時間発電できる水力発電ですが、売電単価は1kWhあたり約10円です。設備費やメンテナンス費を考えると、経済的に得にならない場合もあるでしょう。
しかしながら、地球に優しい小水力発電。エコへの関心の高まりにあわせて、普及しやすい環境が整備されていくことを願います。
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