COP15とは、「Conference of Parties、(締約国会議」の第15回目のことです。190もの国が参加して、2013年以降の地球温暖化対策についての目標等を話し合います。
地球温暖化対策の世界的目標としては、COP3の際に採択された「京都議定書」が有名です。アメリカや中国などの二酸化炭素主要排出国が不参加だった事から、あまり意味が無いとも批判されてきました。しかしながら、数値目標はともかく、世界全体として温暖化対策に取り組もうという方向性を生み出した、という点においてとても意味があるように思います。日本でも、様々な製品メーカーが「地球に優しい」をアピールポイントとして打ち出し、コマーシャルでも、「エコ」という言葉が多く聞かれるようになりました。徐々にではありますが、着実に人々の意識改革が進められています。
COP15では、アメリカや中国も参加しています。経済状況も産業も、国の規模も全く違う国々が、190カ国も集まって話し合いをするという、すばらしくもあり無謀でもあります。ブッシュ政権とはちがいオバマ政権は、「環境」をビジネス活性化の起爆剤ともとらえ、二酸化炭素17%削減という目標をかかげ、日本も25%削減を掲げています。中国は、あくまで経済発展の妨げにならないように、国民総生産あたりの削減を目標として定めたいと考えているようです。
いずれにしても、COP15でどのような成果が上がるのか、とても楽しみです。
PR